生地を購入して何かを作る場合、水通しが必要だと耳にしたことがありませんか?水通しとは生地の歪みを直したり、縮みや色落ちに対処する方法です。
ここでは水通しの方法、生地によっての水通しの必要性についてもご紹介をいたします。
生地の種類や、作るものによっては水通しの必要がないものもあります。水通しの必要性に迷ってしまったら、生地を購入する際に聞いてみると良いですよ。
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生地の水通し方法について
生地を実際に縫う前に生地の水通しを行います。
布によっては水通しの方法は少し異なりますが、基本的な方法は一緒です。
まずは、生地を適切な長さに裁断しましょう。
大体はそのままでもよいのですが、あまり大きすぎる場合は裁断が必要です。
そして、布の端がほつれてくるような状態の場合はロックミシンをかけるようにしましょう。
色落ちしたり柄がにじむ場合は水通しには向いていません。
そもそも洗濯をするのが難しい場合があるのであまり良い生地とは言えないでしょう。
では、水通しの作業に入っていくので、生地を水につけていきます。
一般的な水通しは洗濯機に水を入れてつける方法です。
他にも、大きな容器やバケツ、お風呂の浴槽などに水をいれてつける方法があります。
水に必要な時間付けた後は軽く水を切ります。
洗濯機の脱水モードなどを使って軽く脱水しましょう。
脱水したあとはしっかりしわを伸ばして干すようにしましょう。
干す場合は直接日光が当たらない日当たりのよい場所に干すとよいでしょう。
干す場合は柄の表柄は内側にすると日焼けしなのでお勧めです。
完全に乾ききる前に自直しをすれば水通しの終了です。
水通しの方法は生地によって浸け置き時間に違いが
水通しをする場合、生地によっては少し方法が違うことをお伝えしました。
ではどこで違いが出てくるのかというと、水につける時間の長さに違いが出てきます。
夏の洋服などによく使われる麻の布は4時間くらいつける必要があります。綿麻混の布の場合は、その割合などによってつける時間を考えてみるとよいでしょう。
生地は水通しをした後の地直しが重要!その方法をご紹介
ただ水通ししただけでは全く意味がなく、この地直しがかなり重要です。
地直しをする場合は、水通しをして完全に乾ききる前に行った方が良いでしょう。
方法としては、まずは生地の端の横糸を少し抜き出します。
すると薄い線が出てきますので、その線にそってハサミで真っすぐ裁断していきます。
そうすれば生地は真っすぐになるのですが、角ま直角になっていない場合は生地がゆがんでいます。
手でバイアス方向に引っ張っていけば、ゆがみは直っていきます。
そして、最後にしっかりとアイロンかけをして縮みやゆがみを丁寧に整えていけば終了です。
水通しが必要な生地、不必要な生地
生地の水通しはなるべくならした方が良いですが、すべての生地をする必要はありません。
生地によっては洗濯によって大きく縮まないものもあり、わざわざ手間をかけてまでする必要のないものもあります。
その例として、生地で考えると、ポリエステルの素材の生地は洗濯によって大きく縮むことは少ないので、水通しはしなくてもよいでしょう。
また、シルク生地やウール生地の場合は生地が水通しすることに向いていないので水通しはしない方が良いでしょう。
下手に水通ししてしまうとせっかくの良い生地を台無しにしてしまう場合があります。
水通しをすることの意図をしっかり理解した上で水通しをするのかどうかを判断してください。
水通しは作るものによっても必要性が違ってきます
新しい布は表面にノリがついていて肌触りが悪いですし、表面についているホルムアルデヒドを取るためにも水通しをした方が好ましいでしょう。
最近の日本製の生地の場合は水通しをしなくても大丈夫な布も多いようです。
しかし、少しでもゆがみが出ないように生地を水通ししてあげた方が良いのかもしれません。
入園バックなどのグッズも洗濯する回数は少ないかもしれませんが、少しでもゆがみが少ない方が良いですよね。
特に縦横で柄物が入っているものが多いとゆがみが目立ちやすくなりますので、しっかり水通しと地直しをしてあげた方が仕上がりが良くなるのでお勧めです。