同じ様に着ていても毛玉ができやすい洋服があると思いませんか?どうして毛玉のでき方にはばらつきがあるのでしょうか。また、できやすい素材があるようにも感じます。
そこで付くと嫌な毛玉について、毛玉ができる原因、また本当に毛玉ができやすい素材があるのか。その素材についてもご紹介をいたします。
毛玉は衣類ケアの仕方によっても、付き方に違いが出ます。普段から注意をして、お気に入りの洋服を長く楽しめるようにしましょう。
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毛玉ができるのは摩擦と静電気が原因だった
衣類の毛玉の原因は「摩擦」と「静電気」が原因です。
一体どのような仕組みで毛玉ができるのか、確認してみましょう。
摩擦
布と布が擦れる、または布と何かが擦れることで摩擦が発生すると、その場所には毛玉が発生する原因ができてまいます。
例えば衣服の脇に当たる部分や首周り・襟元は摩擦が生じやすく、その結果気がつけば毛玉が発生しているということになります。
また、ショルダーバッグをよく利用する人の場合は、バッグと衣服が擦れる部分にも毛玉ができることがありますし、リュックをよく背負う人も擦れやすい背中や型の部分に毛玉ができることになります。
静電気
静電気は繊維を毛羽立たせる原因になります。毛羽立った繊維が絡み合うことで毛玉ができてしまうのです。
原因からわかる毛玉ができやすい素材とは
静電気が発生しやすい代表的な素材は「ポリエステル」「ナイロン」「アクリル」です。
これらの繊維が含まれている合成繊維の素材も毛玉ができやすい素材になります。
衣類の表示を見たとき「ポリエステル75%・綿25%」となっている場合は、その素材の75%がポリエステルだということになり、毛玉ができやすい素材になります。
また、強度の強い化学繊維も毛玉ができやすい素材です。
強度が強い化学繊維は衣類にできた毛玉がなかなか取れないため、毛玉ができてもそれが取れずに増えていき、毛玉が目立つ結果になるのです。
強度が強い繊維でない場合は、毛玉ができても残らずに自然に取れていきます。
ウール素材の繊維は毛玉はできやすいですが、繊維自体の強度が弱く、衣類に毛玉として残らずに自然と取れてしまうため、毛玉が出来にくいのです。
できやすい素材とは逆に毛玉ができにくい素材について
基本的に、天然素材が多く使われている素材や天然素材100%のものは、静電気が起きにくい繊維になります。
毛玉ができにくい素材で代表的なものが「絹素材・麻素材・綿素材」です。
これらの他にも「レーヨン素材・キュプラ素材」なども静電気が起きにくい素材に分類されます。
これらの素材は毛玉ができてもすぐに毛玉が取れるため、衣類に毛玉が目立ちません。繊維同士が絡まったときも、強度が弱いため衣類にそのまま残ることがないためです。
毛玉ができやすい素材でも加工がされていることも
アクリルは毛玉ができやすい繊維ですが、中には特殊な加工をされているものがあります。この特殊加工のアクリルは毛玉ができにくく、衣類の毛玉が気になる人におすすめしたい素材でもあります。
毛玉のできにくいアクリルの仕組みは、特殊加工を施しているため、毛玉ができそうになったときに取れてしまうというものです。
アクリル素材は元々強い繊維です。ですから、毛玉ができても繊維が取れにくく、徐々に毛玉が増えて結果的に毛玉が目立つ事になります。
ですが、特殊加工がされているものであれば毛玉が徐々に増えることがないため、こうした悩みが解消されて存分におしゃれを楽しむことができるのです。
毛玉をつけにくくする日頃のお手入れ方法
日頃から衣類をしっかりお手入れすることで、衣類の毛玉を予防することができます。
ジャケットなどを身に着けたあとは、そのまましまうのではなくブラッシングをしてからしまうようにします。
このとき、力を入れすぎると衣類の繊維を傷めてしまうため、あまり力を入れすぎずに優しくブラッシングをしましょう。
また、同じ洋服を続けて身につけることでも毛玉ができやすくなってしまいます。
お気に入りの洋服は何度も着たくなるものですが、毛玉を予防するためにも続けて着用しないようにしましょう。
お洗濯のときに洗濯ネットを活用することでも毛玉の予防ができます。
そして、おしゃれ着用の洗濯洗剤を使うことで、更に毛玉を予防する効果が高くなります。