墨汁が洋服につくと、取れなくなって困ってしまうこと。ありますよね~。特に子供が学校で付けてきた墨汁のシミは、時間が経ってしまって取り除くことが困難です。
そこで逆に墨汁で真っ黒にしてみては?そんな事を考える方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方のために、ここでは墨汁を使った布の染色について。染色方法や染まり具合についてもご紹介をいたします。染色前によく読んで、もう一度考えてみてくださいね。
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墨汁で布を染色するには、下準備が必要です
墨汁で布を染めると、独特な風合いを出せます。
しかしなかなか大変なのが下準備。下準備を怠ると綺麗に染めあげることができません。工程は大変ですが、チェックしておきましょう。
墨汁で布を染色するやり方
用意するもの
- 染めたい布や服
- 染色助剤液
- はかり
- コンロ
- 温度計
- 洗面器
- バケツ
- ゴム手袋
- 温度計
- 5リットルぐらいの鍋
- 菜ばし
- 軽量カップ
素手でやると手や爪先まで墨汁がついてしまい大変なので、ゴム手袋は必須です。
下準備のやり方
- 染めたい布を水に浸して完全に濡らす。
- 鍋に染色助剤液と水を入れ、よく混ぜる。
- 鍋の中に染めたい布を入れ、ゆっくりかき混ぜる。
- 助剤液が浸透したら、鍋をコンロの中火にかけゆっくり加熱する。布は菜ばしなどを使って時々揺らします。
- 70度になったら火を止めてフタをして、約30~40分放置する。
- 洗面器に布を移し、水洗いをする。手を使って優しく行ってください。
- よく乾燥させる。
墨汁で布を染色する方法
墨汁で布を染色するには火にかける方法と、火にかけない方法があります。
まずは火にかけない方法を紹介します。
これは火にかける方法よりは淡色に染まる傾向にあります。
墨汁の他に色止め用のミョウバンを用意しておきましょう。ミョウバンはスーパーの漬物コーナーなどに売っています。酢でもOKです。綺麗に発色させて長持ちさせるという効果があります。
- 染めたい布を水に完全に浸して濡らしておく。
- バケツに水と墨汁を入れる。墨汁の量によって、染まり具合が変わります。濃くしたいなら多めに。水は冷水より、お風呂ぐらいの温度がいいです。
- 1を2に入れて、よく混ぜる。跳ねるので注意。
- しばらく浸しておく。
- ミョウバンを溶かした水を加える。
- 色が付いたら、洗面器で水が黒くなくなるまですすぐ。ゴム手袋必須です。
- 洗濯機で洗って乾燥させたら完成。
墨汁で布を火にかけて布に染色する方法
汚れてもいい鍋に墨汁と水を入れ、コンロの火にかける方法
キッチンが汚れる可能性があるので可能なら屋外でカセットコンロなどを用意して行うのがおすすめです。火の取扱いには気をつけてください。
水の量は、染めるものの重量の10倍以上が目安です。墨汁の量は染めたい色味によって調節してください。濃くしたいなら多めにしましょう。
こちらも色止め用にミョウバンを用意しておきましょう。
- 染めたいものを水に浸しておく。
- 汚れてもいい鍋に墨汁と水を入れる。
- 火にかけて、沸騰したら1を入れる。
- 染まり具合を確認しながら煮る。
- 最後にミョウバンを溶かした水を加える。
- 色が付いたら、洗面器で水が黒くなくなるまですすぐ。ゴム手袋必須です。
- 洗濯機で洗って乾燥させたら完成。
墨汁を使って布を真っ黒に染色するのは難しい
墨汁染めをするとなると、真っ黒に染まりそうなイメージですが、実はセルフで墨汁染めをしたらそこまで真っ黒には仕上がりません。
染め上がりは真っ黒なこともありますが、洗濯機で洗うとだいぶ色落ちしてしまいます。
トーンダウンさせたい、白い布を薄いグレーにしたい、色味に少し黒を加えたいという場合には有効ですが、真っ黒に仕上げたいなら何度か染色を繰り返す必要があります。
しかしやりすぎると生地を傷めてしまったり変形させてしまう可能性があるので、注意してください。
墨汁で布を染色する際の注意点
墨汁で染色する際は、いくつか注意点があります。
お風呂場でやらないほうがいい
衣服につくと取れない
染める時はなかなか染まらないのに、誤って衣服につけてしまった時はなかなか取れないという曲者です。染める時はもしついてしまっても大丈夫な、いらない服を着ましょうね。またゴム手袋も必須です。
染めムラができてしまう
染めムラができてしまうのを防ぐのに大事なことは、「全体的に色をつけることを意識しながら染液の中で動かす(攪拌する)」「適性な染液の量を使う」「染めるものをしっかり濡らしておく」ことです。染液を平等に馴染ませておくことも大事です。
色移りすることがある
染め上げたものは、色移りすることがあるのでしばらくは注意してください。白い服に合わせたり、雨の日や、洗濯の時の扱いには気をつけましょう。