洋服などを手作りするときは、その生地を水通しする必要があると言われています。
では、どうして生地の水通しは必要なのでしょうか?
そこで、裁縫をする前に生地の水通しが必要な理由や水通しが必要な生地、さらに水通しの仕方などについてお伝えしていきましょう。
裁縫をする前に生地の水通しがどうして必要なのか目的がわかれば、よりスムーズに作業は進むはずです。ぜひ参考にしてみてください。
スポンサーリンク
関連のおすすめ記事
上手と下手の由来!観客席から見た時の覚え方と色々な上手と下手
お芝居や音楽鑑賞に行く時、「上手」と「下手」という言葉を耳にすることがあります。この言葉の由来は一体...
ポリエステルの特徴は暑いだけではありません!速乾性はNO.1
ポリエステル素材の洋服は着ると暑いという特徴があるから夏には向かない…誰でもそう聞いたことがあるので...
アパートの狭い部屋向けインテリアの選び方。1Kを広く見せるコツ
アパートでの一人暮らしで、1kの物件に暮らす方も多いと思います。コンパクトな1kの部屋を広く見せるた...
芳香剤スティックが匂わない原因と対処法!使用期間の目安を解説
自宅に芳香剤を置いてスティックいい香りを楽しもうと思っていたのに、なぜか芳香剤スティックが匂わないこ...
マンションのキッチンが狭い!収納や作業スペースを確保するコツ
お住まいのマンションのキッチンが狭く、収納や作業スペースの確保に困っている人もいるのではないでしょう...
ゴキブリ対策にアロマが有効!レモン成分のアロマの効果について
お家にゴキブリが発生したら、と考えただけでも嫌な気分がします。他の虫でも家の中に入り込むのは嫌なのに...
スポンサーリンク
裁縫をする前に生地の水通しが必要な理由とは
服などに使われている生地は、洗濯すると縮みます。
ハンドメイドをするにあたって、最初に生地を一度水通ししなければいけないといわれているのはこのためです。
水通ししないで服を作ると、一度着用して洗濯しただけでも服が少し縮んでしまうので、縫い目がずれてしまうのです。
一度水通しをしておけば、このような洗い縮みはあまりありません。
そのため、水通しの終わった生地でん服を作れば、その後は縫い目がずれてしまうということは起こりにくくなります。
幼稚園に必要なグッズも水通しが必要と言われているのもこのためでです。
レッスンバッグなどは洗う機会も少ないとは言え、子供が持って歩くものなのでいつ泥だらけになって帰ってくるかわかりませんよね。
縫い目がずれてしまうと、糸に負荷がかかってほつれやすくなります。
負荷がかかると衝撃に耐えられなくなるので、そこからほつれやすくなってしまうのです。
水通しが必要な生地と不要な生地について紹介
生地の性質として、水で縮みやすいものと縮みにくいものがあります。ハンドメイドで一般的に使うことが多い生地を分けてみましょう。
水で縮みやすい生地
コットン、リネンは水によって縮む素材です。コットンはハンドメイドの代表といってもいい素材ですよね。
コットンよりも麻の方が縮みやすいので、必ず水通ししましょう。
冬素材であれば、ウールも縮みやすいものです。
水で縮みにくい生地
あまり水による影響のないものなので、水通しの必要がないものです。
まずポリエステルやレーヨンなどの化学繊維のものは水では縮まないので水通しの必要はありません。
また、あまりハンドメイドで使うことはないかもしれませんがシルクも水通しの必要はありません。
生地の水通しに洗剤や柔軟剤は必要ないのが一般的
一般的には水通しは水で洗い流すだけのものなので、洗剤は使いません。
ただし例外もあります。リネンなどはしわになりやすいので、柔軟剤も入れて洗わないとしわになりやすい素材です。終わったあとはアイロンも必要ですね。
リネンには特有のにおいもあるので、洗剤と柔軟剤のどちらも使って洗うと気にならなくなりますよ。
また、色味のはっきりしたような物も一度洗剤を使って通常の洗濯をした方がいいでしょう。
生地の中には色落ちするものもあるので、最初にしっかり洗濯をして色を落としてしまった方が安心です。
他の色の生地と一緒に水と都市をしたいのであれば、それぞれの生地をネットに入れると色移り防止になるので安心ですよ。
生地の中にはパリパリに糊が利いているというものもあるので、それも事前に一度洗剤を使ってしっかり洗っておきましょう。
そうでないものは水だけで洗ってかまいません。
水だけだと落ち着かないのであれば普通に洗濯をしてください。
洗剤がなければ水に浸けておくだけなので、楽なのは洗剤不使用の方法です。
色落ちや縮みを防ぐための生地のおすすめな水通し方法
脱水して干す
脱水はがっちり水気を絞らないようにしましょう、生地を傷めます。
生地を押しながら脱水し、干すときは直射日光を避けて日陰の風通しの良いところに干してください。干す場所が限られている場合は、使う分だけ切ってからの水通しでもかまいません。
型紙通りに裁断してから水通しするのはNGですよ。縮んでしまうので生地が足りなくなります。
以下は簡単な水通し方法です。
滲み確認をする
中には粗悪な生地があり、少し水に浸けただけでもどんどん生地が滲んでくることがあります。
そういう生地は買わないようにしましょう。洗濯するたびに生地がダメになっていきます。
浸け置きする
大きめのたらいなどに水を張って、そこに生地を入れて漬け置きします。綿なら1時間程度ですが、リネンなら3~4時間程度置きましょう。
干すときに軽くシワ伸ばしもしてくださいね。
アイロンをかける
半乾きまで乾いたら、生地を斜め方向に軽く引っ張って地直しをします。
その後で縦方向、横方向にアイロンをかけ、生地を整えてください。
ここまでやって生地の下準備が完了です。
生地の水通しは洗濯機でもできる
手でやるのは面倒だし時間がないという人は、洗濯機で水通ししましょう。
ただし通常コースで洗うよりは、漬け置き時間を作ったり、脱水時間を短くしたりと少し洗濯方法のカスタマイズが必要です。
漬け置き洗いのコースがあればそれを選んで脱水時間だけ短くするといいですね。
どれも間違いではなく、縮みも歪みも実際にあることなのです。
そのため、水通しのやり方は自分がやりやすい方法を選ぶのが一番です。
あまるい難しく考えてしまうとハンドメイドが楽しくなくなってしまうのでもったいないですよね。